名水とだんじりの街「西条」
愛媛県の東部に位置する西条市。
ここが、私たち「たぬきまんじゅう」のふるさとです。
街の北側には、年中通して穏やかで海の恵み豊富な瀬戸内海が広がり、南側には急峻な石鎚山地が屏風の様に聳え立ち、四季を通して自然を満喫できます。
そんな海と山に挟まれた周桑平野。古くは城下町として栄えた市内東部では、うちぬき水が市内各地から噴き出し住民たちの生活を支え、市内一帯に広がる湧水空間は市民憩いの場となっています。
また市内西部には、先人の努力により干拓された四国有数の田園地帯があり、春には麦畑、秋には黄金色の稲穂畑が広がります。
自然に恵まれ、いつもはのどかなこの街が、一年に一度だけ賑やかな空気に包まれる時があります。それが、10月に行われる西条まつりです。
歴史は今から約300年前と古く、豪快かつ幽玄を感じさせる彫刻や装飾が施された美しいだんじりを、かき夫達が伊勢音頭を唄いながら、市内を昼夜問わず2日間に渡って練り歩きます。
時代の流れとともに祭りは豪華さを増し、今では市内で150台を越えるだんじり・御輿・太鼓台が運行されています。
また西条まつりと一言で言っても、伊曽乃神社・嘉母神社・石岡神社・飯積神社と、神社によって分かれており、様式や雰囲気も少しずつ異なります。
特に必見の場所は伊曽乃神社祭礼のクライマックス「川入り」。
伊曽乃神社を氏神とする市内全てのだんじりが、市内を流れる加茂川の河川敷に集まり、一斉に川を渡ります。
夜の為、だんじりに付けられたたくさんの提灯が灯る幻想的な風景に、誰しもが目を奪われる事でしょう。